5月25日の参議院本会議で「デジタル教科書」を正式な教科書として認める「学校教育法等の一部を改正する法律案」が可決、成立しました。
2019年4月から施行する予定だそうです。
この法律の改正はデジタル教科書を正式に教科書として認めるといった内容の改正のため、法律が改正されたからすべての教科書がデジタル化されるわけではないということです。
また、現在の法律では義務教育期間は紙の教科書は無償で配布しているが、デジタル教科書になった場合、教科書のデータは無償で配布するのいいが、端末代は生徒が負担するのか、市町村(税金)で負担するのかはまだ決まっていない。そのあたりがまだ不透明のため、義務教育中でのデジタル教科書の導入はまだ先になるのではないかという意見もあります。
そこで、デジタル教科書についてどう思いますでしょうか?
目次
デジタル教科書の利点
登下校時の荷物が軽くなる。
今の小中学生の登下校時の教科書やノートその他のもので、カバンがとても重いことをご存知でしょうか。この重さのものを毎日運んでいると思うと、大変だろうなと思うのと、体の成長に影響しないのかなと思います。
それを少しでも軽減できるのであればいいのではないかと思います。
アニメーションを使った解説や授業が可能
算数や数学の図形の問題が苦手だった方も多いのではないでしょうか。
私は、図形の合同と相似(特に相似)図形の授業で教科書を回転させて、考えたのを覚えています。その当時アニメーションでの解説があったらもっと早く理解できたのかなとも思います。
デジタル教科書で懸念される事
デジタル機器から発せられるブルーライト
デジタル機器から出続けているブルーライトへの配慮が必要でしょう。
眼鏡やフィルムなどで対応は可能ですが、完全ではないのが現状です。
大人でもデジタル製品による目の疲れを感じるので、子供が毎日5~6時間見続けるとなると、対策が必要でしょう。
教科書に書き込みによる理が低減する。
ふかわりょうさんのネタにあるように「アンダーライン引きすぎでどこが重要かわからないよ」のように、教科書に直接アンダーラインや蛍光ペンで書きこんで覚えましたね。デジタル教科書でもそれに近い機能は付与されると思うのですが、自分の手で書いた線や、注釈とはちょっと違ったものになるような気がします。
まとめ
また、子供への影響ばかりを考えてしまいますが、親がその変化についてどう対応するか、教師はどう考えるかも考慮に入れる必要があるでしょう。
ただ、何十年と続いている、黒板にチョーク、教科書といった授業スタイルも変化の時期を迎えているのかもしれません。