プリンタを買おうと思う方はEPSONにしようかCanonにしようか悩まれる方がほとんどでないでしょうか。インクジェットメディアの開発に携わった経験から、その両社の印象をお伝えしたいと思います。購入の参考にしていただければ幸いです。
インクジェットプリンタメーカー 『EPSON』 『canon』特色について
EPSONの特長
EPSONの印刷を一言で表すとするなら、写真印刷の品質は業界ナンバーワンと言っていいくらい優れているという印象を受けます。デジカメで撮影した写真を専用用紙で印刷するとびっくりするぐらい綺麗です。
Canonの特長
書類のような文字がメインのものを印刷するときはとても印刷完了までが早いです。
写真の印刷をメインで使いたい方はEPSON、書類などの印刷をメインで考えている方はCanonをという印象がまずはあります。
だからと言ってEPSONが文字の印刷ができないとか、Canonの写真印刷が悪いというわけではありません。
普通にプリンタを使っての感想
EPSONの普段使いについて
EPSONは普段使っていて、気なる点は特には無いと感じます。
Canonの普段使いについて
Canonを通常使っていると、印刷を実行したときに、ヘッドクリーニングのような動きをします。それが始まると印刷は待つしかありません。
「すぐに印刷してほしいのに！！」と
思うことがしばしばあります。
いつのタイミングでこれが起こるのかはわかりません。
けど、それによりプリンタがよい状態が維持されていると考えれば納得できますね。
プリンタを長期使用しなかった時
例えば年賀状を印刷する以外はほとんどプリンタを使わないという方も多いのではないでしょうか。そのように一年のうち数回しか使わない。長期間使用しない期間があるとプリンタの動作で問題が起こることがあるのでしょか？
EPSONの場合
EPSONのプリンタを長期間使用しなかったとき、インクつまりを起こすことがよくあります。（特にPX系）インクつまりを起こすと印刷の横筋入ります。
症状がひどい時は印刷動作を行っているが、全く印刷されずに出てくる場合もあります。
そうした場合はヘッドクリーニングを行えば、大抵の場合問題は解消されます。（クリーニングのやり方は説明書を参照してください。）クリーニングを行ってもきれいに印刷されない場合はメーカー修理となります。これは長期使わなかったときのことなので、頻繁に使う場合はこのようなことは起きにくいです。
Canonの場合
Canonのプリンタは長期間使用しなかった時でもさほど問題なく使えます。私の自宅で以前使っていたCanonも年賀状の印刷以外ほとんど使わないのですが、全く問題なく使えました。
インクの違いでプリンタを選ぶ
インクジェットプリンタのインクの種類で大きく分けて2種類あります。
染料と顔料です。
染料とは？
染料インクはインクの液体の中に色のもとが溶け込んでいる状態です。
なので、印刷すると紙にインクが染みこむことにより印刷ができます。
発色性がとてもよく、写真の印刷に適しています。
しかし、紫外線の影響を受けやすく、太陽光や蛍光灯の光で色が退色していきます。
また、インクの乾きが少し遅い点があります。
顔料とは？
顔料インクはインクの液体の中に色の粉が浮遊している状態です。
印刷されると紙の上にその粉が定着することによって印刷されます。
紫外線の影響を受けにくい特性があります。
染料に比べて発色性の部分では劣ります。
インクの乾きは染料より早く乾く点が挙げられます
髪の種類や印刷後の時間も関係しますが、印刷した上を蛍光ペンでなぞると、印刷した文字などがにじむことがあります。
染料インク・顔料インクの見分け方
EPSONの場合
EPSONの場合プリンタの本体の機種名に「PX」と記されていたら、顔料インク系のプリンタです。
ついていないものは染料インク系のプリンタです。
当然、顔料インク系のプリンタに染料インクは装着できないので、プリンタ購入時に顔料系にするか、染料系にするかを決めなければなりません。
プリンタのスペックにもよりますが、一般的にPX系（顔料系）のプリンタのほうが、低価格となっている場合が多いです。
Canonの場合
Canonの場合黒以外のカラーのインク（シアン、マゼンタ、イエローなど）は染料です。
Canonのブラックは「BK」と「PGBK」の2種類があります。
「BK」は染料です。
「PGBK」は顔料です。（PGはpigmentの略で顔料の意味です）
Canonの場合BKとPGBKどちらも装着して使用します。
そこで、どちらを使うかはプリンタが最適なほうを判断して印刷されます。
まとめ
